
岡三オンライン証券の岡三RSSでは株の売買だけなく日経平均先物などの指数先物の取引も行えます。
先物の取引には先物口座の開設が必要ですが、そちらのほうが岡三オンライン証券のほうから手続きを行います。
株のように銘柄数が多数あるわけではないので、取引を自動化しやすくなっています。
それでは見ていきましょう。
日経平均先物売買シート(新規注文)
岡三オンライン証券の岡三RSSを使ってExcel上で日経平均先物を売買する方法を説明する。
岡三RSSで日経平均先物を売買するコマンドはFNEWORDER関数である。
FNEWORDER関数は新規注文でも決済注文でも両方の場合に使われる。
以下に新規注文の場合のExcelシートの記入例を示す。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S |
先物コード | 限月 | 取引種類 | 建玉番号 | 建玉枝番号 | 売買区分 | 執行条件 | 単価 | 数量 | 注文確認 | 完了 メッセージ | 注文画面 | パスワード | 発注 ID | 有効期間区分 | メモ | 発注条件(逆指値) | 発注単価(逆指値) | 発注関数 |
N225mini | 0 | 1 | 3 | 8 | 20000 | 1 | 1 | 1 | 1 | abcdefgh | ="F"&ROW()&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") | 1 | autobuy | =FNEWORDER(A2,B2,C2,D2,E2,F2,G2,H2,I2,J2,K2,L2,M2,N2,O2,P2,Q2,R2) |
FNEWORDERの書式は、
FNEWORDER(先物コード, 限月, 取引種類, 建玉番号, 建玉枝番号, 売買区分, 執行条件, 単価, 数量, 注文確認, 完了 メッセージ, 注文画面, パスワード, 発注 ID, 有効期間区分, メモ, 発注条件(逆指値), 発注単価(逆指値))
である。
取引種類「1」が新規注文、「2」が決済注文である。
使用する際は売買区分や執行条件、単価などは適宜修正すること。
先物コードは売買したい先物の種類で、以下のようになっている。
つまり、日経平均先物だけでなく、ミニやマザーズ先物も取引できる。
日経平均先物売買シート(決済注文)
すでに持っている建玉の決済もFNEWORDER関数を使う。
新規注文との違いは、取引種類を「2」とすることと、建玉番号、建玉枝番号を入れることである。
また、新規注文した際の売買区分とは反対の売買区分で決済する。
つまり買いでエントリーした場合は売りで決済し、売りでエントリーした場合は買いの売買区分で決済する。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S |
先物コード | 限月 | 取引種類 | 建玉番号 | 建玉枝番号 | 売買区分 | 執行条件 | 単価 | 数量 | 注文確認 | 完了 メッセージ | 注文画面 | パスワード | 発注 ID | 有効期間区分 | メモ | 発注条件(逆指値) | 発注単価(逆指値) | 発注関数 |
N225mini | 0 | 2 | 20180122E01N30946334 | 1 | 1 | 8 | 20000 | 1 | 1 | 1 | 1 | abcdefgh | ="FR"&ROW()&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") | 1 | autobuyR | =FNEWORDER(A2,B2,C2,D2,E2,F2,G2,H2,I2,J2,K2,L2,M2,N2,O2,P2,Q2,R2) |
建玉番号はFOPPOSITION関数で取得することができる。
建玉枝番号は「1」としている。
限月は0が期近で1が期先だが、最近は「201903」のように年月で指定することが岡三オンライン証券からは推奨されているようである。
メモ欄の使い方
自分が実際にトレードする際に重宝しているのはメモ欄である。
システムトレードでは複数の売買ロジックを組み合わせて使うことがよくある。
その際に、メモ欄に売買ロジックごとに別々のメモを入れておくことで、どのロジックによってなされた注文なのかを判別できる。
すると、複数の売買ロジックをひとつの口座に混在させて管理することができるようになる。
このメモ欄は日本株の注文関数にはないもので、そこは不満点である。
売買ロジックを複数使いたいのは日本株でも同じなので。
メモはFOPPOSITION関数やFOPEXEC関数、FOPORDQUERY関数で確認することができる。