
岡三オンライン証券の岡三RSSでトレードを行うにはExcelシート上に岡三RSSの関数を直接記入する方法と、Excelマクロ上で関数を使う方法があります。
Excelシート上に直接記入する方法は普通のExcel関数のように関数を入れていけばよいので直感的に分かりやすい方法となっています。
まず最初に岡三RSSをやってみるのはたいていはこちらの方法だと思います。
それでは見ていきましょう。
日本株売買(現物取引)
岡三RSSで日本株の現物を売買するためには"NEWORDER()"コマンドを使う。
書式は
=NEWORDER(銘柄コード, 市場コード, 売買区分, 執行条件, 単価, 数量, 期間指定, 期間, 預り区分, 注文完了, 注文画面, パスワード, 発注ID, 発注条件(逆指値), 発注単価(逆指値), 注文確認省略, 注意画面省略)
である。
Excelでの記入例を以下に示す。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S |
銘柄コード | 市場コード | 売買区分 | 執行条件 | 単価 | 数量 | 期間指定 | 期間 | 預り区分 | 注文完了 | 注文画面 | パスワード | 発注ID | 発注条件(逆指値) | 発注単価(逆指値) | 注文確認省略 | 注意画面省略 | 未使用 | 発注関数 |
3776 | 3 | 1 | 312 | 100 | T | 1 | 1 | abcdefgh | =ROW(A2)&"new"&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") | 1 | 1 | =NEWORDER(A2,B2,C2,D2,E2,F2,G2,H2,I2,J2,K2,L2,M2,N2,O2,P2,Q2) |
S2セルにNEWORDER関数を入力してあり、A2~Q2セルまでをNEWORDER関数の引数として引用している。
NEWORDER関数内に直接値を入れる場合は文字をダブルクォーテーション(” ”)で囲ったり囲わなかったりする必要があるが、セルの値を引用する場合にはダブルクォーテーションは不要となるので、そのほうが間違いがない。
空白のセルは省略可能な引数なので、空白のままで構わない。
C2セルは売買区分で、新規買いの場合は3を入れる。
D2セルは執行条件で、数字の対応は " 1:指値、2:寄指、4:引指、6:不成、0:成行、3:寄成、5:引成 " となっている。
E2セルは指値の場合の単価で、成行発注をする場合にはこのセルには0を入れる。
L2セルは各自が設定した取引パスワードを入れる。記入例では適当に文字をいれてあるだけ。
M2セルの発注IDは、何回も同じ発注がされてしまうのを防ぐための識別文字である。同じ発注IDを持つNEWORDER関数は最初の1回しか発注されない。ただし、Excelを閉じて開きなおすと発注IDはリセットされてしまうので、前と同じ発注が実行されてしまう。
M2セルはここの例では、" =ROW(A2)&"go"&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") " としてあるが、こうすると日付が変わると発注IDが変わるので、1日に1発注とすることができる。
既に所有している現物株を売却する場合は、C2セルに1を入力して発注を行う。
日本株売買(信用取引)
日本株の信用取引の場合、エントリーではMARGINORDER関数を使用し、決済ではREPAYMENTORDER関数を使用する。
信用新規発注(MARGINORDER関数)のExcelへの記入例を以下に示す。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S |
銘柄コード | 市場コード | 売買区分 | 執行条件 | 単価 | 数量 | 期間指定 | 期間 | 預り区分 | 注文完了 | 注文画面 | パスワード | 発注ID | 発注条件(逆指値) | 発注単価(逆指値) | 注文確認省略 | 注意画面省略 | 信用取引区分 | 発注関数 |
3776 | 3 | 1 | 312 | 100 | T | 1 | 1 | abcdefgh | =ROW(A2)&"mar"&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") | 1 | 1 | =MARGINORDER(A2,B2,C2,D2,E2,F2,G2,H2,I2,J2,K2,L2,M2,N2,O2,P2,Q2,R2) |
MARGINORDER関数は書式としては現物取引のNEWORDER関数に"信用取引区分"の引数が付け足されただけである。
= MARGINORDER(銘柄コード, 市場コード, 売買区分, 執行条件, 単価, 数量, 期間指定, 期間, 預り区分, 注文完了, 注文画面, パスワード, 発注ID, 発注条件(逆指値), 発注単価(逆指値), 注文確認省略, 注意画面省略, 信用取引区分)
ただし、信用取引なのでC2セルは売りからでもエントリーできる。
信用取引の決済注文のExcel記入例を以下に示す。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U |
銘柄コード | 市場コード | 売買区分 | 執行条件 | 単価 | 数量 | 期間指定 | 期間 | 預り区分 | 建単価 | 建年月日 | 注文完了 | 注文画面 | パスワード | 発注ID | 発注条件(逆指値) | 発注単価(逆指値) | 注文確認省略 | 注意画面省略 | 信用取引区分 | 発注関数 |
3776 | 1 | 1 | 323 | 100 | T | 312 | 20180927 | 1 | 1 | abcdefgh | =ROW(A2)&"rep"&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") | 1 | 1 | 0 | =REPAYMENTORDER(A2,B2,C2,D2,E2,F2,G2,H2,I2,J2,K2,L2,M2,N2,O2,P2,Q2,R2,S2,T2) |
信用決済注文(REPAYMENTORDER関数)ではJ2セルとK2セルに建単価と建年月日のセルが加わる。
それに伴ってそれ以降の引数は後ろのセルにずれる。
建単価と建年月日は保有している信用取引の情報と一致しなければならない。
まとめ
岡三RSSを使ってExcelシートで日本株を売買する方法を説明した。
NEWORDER関数、MARGINORDER関数、REPAYMENTORDER関数をExcelシートに記入することで取引が可能になる。