
岡三オンライン証券の岡三RSSではExcelマクロを使って株の売買ができる。
前回の記事では現物取引の場合について説明したが、今回は信用取引の場合について示す。
当然だが、信用取引を行うためにはあらかじめ信用取引口座を開設しておく必要があることに注意。
また、岡三RSSをExcelマクロで使うための事前準備も済ませておく必要がある。
日本株信用取引のExcel VBAコード
現物取引の場合、注文関数はNEWORDER関数だったが、信用取引の場合は MARGINORDER 関数と REPAYMENTORDER関数 を使う。
現物取引の場合と同じように、それらをマクロに記述する。
Sub TradeGo()
Dim i As Long
Dim norder As String
With Worksheets("Sheet1")
For i = 2 To 98
If .Cells(i, 19) = 1 Then
norder = MARGINORDER(.Cells(i, 1), .Cells(i, 2), .Cells(i, 3), .Cells(i, 4), .Cells(i, 5), .Cells(i, 6), .Cells(i, 7), .Cells(i, 8), .Cells(i, 9), .Cells(i, 10), .Cells(i, 11), .Cells(i, 12), .Cells(i, 13), .Cells(i, 14), .Cells(i, 15), .Cells(i, 16), .Cells(i, 17), .Cells(i, 18))
End If
Next i
End With
With Worksheets("Sheet2")
For i = 2 To 98
If .Cells(i, 21) = 1 Then
norder = REPAYMENTORDER(.Cells(i, 1), .Cells(i, 2), .Cells(i, 3), .Cells(i, 4), .Cells(i, 5), .Cells(i, 6), .Cells(i, 7), .Cells(i, 8), .Cells(i, 9), .Cells(i, 10), .Cells(i, 11), .Cells(i, 12), .Cells(i, 13), .Cells(i, 14), .Cells(i, 15), .Cells(i, 16), .Cells(i, 17), .Cells(i, 18), .Cells(i, 19), .Cells(i, 20))
End If
Next i
End With
End Sub
上のコードで、MARGINORDER関数が信用新規注文の関数で、REPAYMENTORDER関数が信用決済注文の関数である。
それぞれ、Excelシートのセルを引数として参照している。
MARGINORDERが参照しているのはSheet1で、REPAYMENTORDERが参照しているのはSheet2である。
つまり、Sheet1というシートとSheet2というシートの二つのシートにそれぞれの引数を入力することを想定している。
日本株の信用取引(マクロ使用)のExcel記入例
次はExcelシートに以下の例を記入する。
一つ目の例が信用新規注文で、ExcelにSheet1というシートを作ってコピペする。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S |
銘柄コード | 市場コード | 売買区分 | 執行条件 | 単価 | 数量 | 期間指定 | 期間 | 預り区分 | 注文完了 | 注文画面 | パスワード | 発注ID | 発注条件(逆指値) | 発注単価(逆指値) | 注文確認省略 | 注意画面省略 | 信用取引区分 | 発注関数 |
3776 | 3 | 1 | 312 | 100 | T | 1 | 1 | abcdefgh | =ROW(A2)&"go"&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") | 1 | 1 | 0 | =IF(A2<>"",1,0) |
二つ目の例が信用決済注文で、ExcelにSheet2というシートを作ってコピペする。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U |
銘柄コード | 市場コード | 売買区分 | 執行条件 | 単価 | 数量 | 期間指定 | 期間 | 預り区分 | 建単価 | 建年月日 | 注文完了 | 注文画面 | パスワード | 発注ID | 発注条件(逆指値) | 発注単価(逆指値) | 注文確認省略 | 注意画面省略 | 信用取引区分 | 発注関数 |
3776 | 1 | 1 | 323 | 100 | T | 312 | 20180927 | 1 | 1 | abcdefgh | =ROW(A2)&"rep"&TEXT(TODAY(),"YYMMDD") | 1 | 1 | 0 | '=IF(A2<>"",1,0) |
銘柄コードや数量、単価は適宜売買したい銘柄に合わせて変更する。
記入が終わり注文を実行するには、 VBAの編集画面でF5キーを押すか、Excelから→「開発」→「マクロ」のボタンを押す。
また、VBAの参照設定で岡三RSSにチェックを入れておく。
Office TANAKA - Excel VBA Tips[マクロで参照設定を操作する]
参考までに、現物取引の場合は以下のページを参照。
以上です。